足の小指

ネットには、わかったつもりにさせてくれる情報が溢れている。

「わかったつもり」=「わかってないことがわかってない」だ。

わかったつもりでいる限り、本当にわかることは永遠にない。情報が溢れていることも良し悪しだ。

 

一方、知るだけで即結果が変わるような情報というものもある。このスイッチを押すとここが動きます、みたいな説明書的な情報がそれだ。

説明書的な情報には「と、私は思う。」的な主観が入り込む余地がないのが気持ちいい。

片っ端から全部のスイッチを押していけば済むこととはいえ、せっかく先人が作ってくれた説明書があるのなら利用すべきだし、そーゆー情報がワンクリックで手に入るのがネットの素晴らしさだと思う。

 

 

 

先日、人体の説明書たる骨格図アプリを参照にして、自分の骨や関節がどこにあるか触って確認してみた。

足の小指からはじめたのだが、早速壁にぶつかった。あるはずの第二関節がどうしても見つからない。困った末にググってみたら、世界的に見て、日本人の8割は、何故か足の小指の関節が一つ少ないらしい!!

 

そんなことにも初めて気づいたように、足の小指の関節なんて今まで意識したことがなかった。放置され続けたせいか、なんかすねたようにねじ曲がっている。当然手の指のように操ることができない。なので両手ででつまんで丁寧に曲げ伸ばしする。小指自体の感覚はなかなか感じられないけど、ふくらはぎの筋に新鮮な刺激が通って、なんとも気持ちいい。なんだかリハビリをしているようだ。

 

体はパーツが細かく動くほどに、全体としては簡単に動くようになる。そのこと実感して以来、こーゆー細かい作業も興味をもって取り組めるようになった。

足の小指が動くようになったら、自分の体はどう変わるのだろうか。それが楽しみだし、この作業自体も楽しい。またお金のかからない趣味を見つけてしまった。