ゲイトマウスの名言続き

「ギターの音量は三つしかいらない。最大と最小とゼロだ。」 というゲイトマウスの言葉を久々に味わってみて、改めて深い言葉だと思った。?

表現するところはどこまでも大胆にやらなきゃだけど、ゼロ、つまり何にも表現しないことの大事さも、前よりわかるようになった。 ?


例えばアルペジオ弾くにとして、6つの構成音のうち、2〜3個くらいは弾いたふりだけして音出さなくても、ちゃんとアルペジオに聴こえることに気づいた。ちょっと演奏者としては不安になるくらい音が欠けていても、聴く方で勝手に脳内補正してくれる。

自分で聴き返しても、きっちり弾くより、それくらいいい加減な方が、情味のある演奏に聴こえるのが不思議だ。??


歌詞も同じだと思う。「これで伝わるかしら」って思うくらい少ない言葉数でも、けっこう、なんか伝わってる気がする。聴く人は勝手に脳内補正して聴いてくれるし、それに任せた方が、自分が思っている以上に名曲になるように思う。リスナーとしての体験からもそう言える。いくら名曲でも、歌詞だけ冷静に素読みしてみると、けっこう何言ってんだ?って内容のことが多い。

?演奏は自分が思っている以上に伝わってないと同時に、思ってる以上に伝わっている。そんな自分と他人のギャップに面白さを感じる。