常識

同じ激辛カレーでも、食べる人によって、ご褒美にもなれば罰ゲームにもなる。

そこには何も問題はない。しかし、もしそこに「常識」が入り込んだとしたら、状況はややこしくなる。



仮に「激辛カレーは罰ゲームだ」という価値観が常識になったとする。

常識が生まれると同時に、非常識が生まれる。

今まで、誰に迷惑かけるわけでもなく、ただただ平和に激辛カレーを楽しんでいただけの人が、たちまち世間から変態呼ばわりされる。
なんなら本人も劣等感や罪悪感を持ったりする。



果たして常識ってなんなんだろう?自分も他人もお互い不幸にしあうだけに見える。ひょっとして常識なんていらないのではないか?

しかし常識を捨てるのは難しい。何故なら、常識は、常識すぎて自分では持ってることにすら気づけないからだ。

果たして俺は「激辛カレーは罰ゲーム」レベルのくだらない常識を、いくつ抱え込んでいるのだろうか。