自分の何にもできなさ加減と直面している。
周りの人が全員立派に見える。
ボーッとしていると、不安の声が頭の中でリピート再生され続け、いてもたってもいられなくなる。
不安から逃れるように、松本でのライブの準備に集中していた。少なくとも、ギター弾いたり、歌ったり、演奏のことをアレコレ考えているときは、不安がなくなる。
大好きな松本に、こんな気持ちでやってくることになるなんて、先月は想像できなかった。
久々のライブ。しかも初めて出演する場所で、周りはすごい人ばかりだ。重圧に飲み込まれて、本気で逃げ出そうか考えた。もはや神頼みするしかなく、楽屋で「南無小浜田大明神」と一心に唱え続けて、なんとかステージに立つことができた。
自分の何にもできなさと直面していた毎日だけに、ライブだけは、ちょっと、自分にしかできないことをやっているし、心から楽しいという実感があったのが発見だった。
givemelittlemore店主の新見さんや、初対面にもかかわらず気さくに話しかけてくれた共演者の皆さんの優しさが沁みた。
終演後、皆で食べに行った深夜のQラーメンが最高に美味しかった。松本がさらに好きになった。
