鳩山氏は台所に置いた椅子に腰掛けて、独り思案していた。「どうして俺の台所は永遠に片付かないのだろうか？」
普段何かしら用をしている台所で、何するでもなく、毎日使っている流しや調理器具、食器棚などを、ただただじーっと眺める。
すると、普段は当たり前になっちゃって見えなくなっている「これ本当にいる？」が目に入ってくる。
水切りかごを台所から排除した。
台所が台所と呼ばれる由縁であるところの「台」を占拠し続ける水切りかご。邪魔。本当に要る？
結論から言うと要らなかった。料理に使うステンレスザルを、食器の水切りとして併用すれば充分。どころか、ならではの利便性にも気づいた。水切りザルがここまで小さいと、乾いたものからどんどん棚にしまっていけるし、いく気になる。カゴに入らない鍋などの大物は、洗ってすぐ乾かして、棚にしまわざるをえない。
乾いた食器を全部しまったら、ザル自体も食器棚にしまえるのも素晴らしい。結局水切りかごは、１つの用途にしか使えないくせに、それ自体が邪魔過ぎるのだ。
台の広い台所はいい。台があると野菜もまな板で切る気になるので、指を切らなくなる。
今までの水切りかごはとりあえずここに。
フライパンを通販で買ったら裏面が有印悪品でがっかり。誰が喜ぶ意匠なのかわからないし、そもそもこういう嘘をよく平気で書けるよね。
