活元運動をはじめた その一

活元運動をはじめた。ある呼吸を伴う準備体操をすると、身体が勝手に動き出し、自分の歪みを自分で直してくれるという、元手も知識もいらない夢のような体操だ。野口整体系の本を読むと、身体のプロ達が口を揃えて「効果絶大」と推しているあたり、賭ける価値はあると俺は踏んだ。


心と身体の繋がりの強さは、整体を受けて、身をもって実感できた。

心の深いところに何か厄介な歪みを抱えているのは、日常生活を通して自覚している。やりたいこととやっていることがあべこべの、分裂した日々を何とかしたい。

しかしもう「わかっちゃいるけどやめられない」と戦う罠にははまらない。今まで全戦全敗してきた。表層意識が潜在意識にかないっこない。「わかっちゃいるけどやめられない」の正体は「わかってないことがわかってない」なのだ。

心の歪みがどこにあるのか、などの探索はやめにして、とりあえず、身体を通してそれを直しちゃおう、という作戦に出ることにした。毒矢が刺さったらまずすべきことは、打った人や毒の特定より先に、抜くことなのである。