丁寧に食べる技法

最小限の力で押弦する、という話を書いたのをきっかけに、最小限の力で咀嚼する食事法を再開した。以前に増して、食べることが楽しくなった。食材各々が持っている食感、溶け方、味や匂いの広がり方、などなど、全部が違うし、同じ食材でも、食べるごとに新しい発見があってワクワクする。今さら、食べるってこんなに楽しかったんだ、って感じ。

それは空腹を満たそう、というのとはまた種類の違う楽しみで、実際、味噌こんにゃく一枚をフォークとナイフで頂く、という夕食だけでも、食感や、匂いをゆっくり味わっていると、結構満足感がある。食べ過ぎ防止に適しているし、逆に言えば、今まで丁寧に食べていなかったから食べすぎていたのだと思い至った。

「丁寧に食べる」と言われても具体的にどうすりゃいいの?という人は、とりあえず「その食材を?み切れる最低限の力で咀嚼する」を試してみて欲しい。それをやると、自ずと、丁寧に食べるが、ついてくる。


雑に食べる、というのも、自己評価の低さから来ている事付いた。自分なんてどうでもいいと思っているから、自分に供するご飯も雑になる。以前は袋から口に食材を放り込むような食事を平気でしていたが、今は、落ち着いた環境で、お皿によそって、箸で食べたいと思うようになった。



エストニア