ギターのコツ 右手

右手のことも書く。

まず、弦を弾くのに、「弾こう」という意識はいらない。地球の引力のことを考えれば、弾こうとしなくても、腕の力を抜けば、重力で勝手に、手は弦を弾く。それに、ギター持った時点で、すでに弾く気はあるので、ことさら弾こうとしなくてもいい。

むしろ弾くことより、弾かないことを意識する。ピックでジャカジャカ弾く例で言えば、どこまでピックを振り下ろすべきか、どこでピックを止めるか、に意識を置くと、色々発見がある。

また、ピックを振り下す事より、むしろ元の位置に戻す事に意識を置く。ピッキングは往復動作だ。往路は上記の通りあまり意識はいらないが、復路は重力に逆らうわけだから、無意識では戻ってこない。

片道しか意識してないピッキングからは、リズム感が生まれない。例えば細かいカッティングする時、片道で1とカウントすると、復路分、リズムに乗り遅れる。往復で1とカウントしないと、間に合わない。

ピック弾きに限らず、親指でベースライン刻むブルースソロギターなんかでも、本場の黒人の演奏がカッコいいのは、親指が往復で一動作になっているからだと見ている。
ピッキングは往復で1動作、是非試してみて欲しい。