手段と目的が一緒なことしかやりたくない

食の鳩山メソッドの現在唯一のテクニックは、「その食べ物を噛める最小限の力で咀嚼する」だ。やる事自体はとても簡単だが、やり続けることはなかなか難しい。気付けば、過去の習慣で、何も意識せずに、自動的に適当な咀嚼をしている自分に気付く。そう気付いたらまた最小限の力を意識する。しかししばらくすると、すぐ無意識で食べている事に気付く。また咀嚼を意識する。その果てしない繰り返し。オヤッ、ギターの練習と全く同じではないか。


これらは大変地味な作業である。しかし前書いたように、やりたい事をやれるし、やりたくない事をやらないでいられる、分裂していない自分になりたい、という夢を持った時、この地味な作業は、夢を叶えるための手段というより、端的に夢を叶える事、自己実現そのものだと思い至った。