理想は温泉♨

師匠いわく、理想は温泉らしい。

温泉は、人が見ていようがいまいが、ただ湧きたいから勝手に湧いているだけだ。それでいて、多くの人を集め、癒し、元気にする。

 

人を元気にしたい!と理想を掲げて、いくら頑張って人工温泉を作ったところで、結局天然温泉には敵わない。

お湯をはるばるトラックで運んできて、駅近にカッコいい建物を作って、接客に磨きをかけ、お客さんを満足させるためにいくら努力を重ねてみても、山奥でただただ、勝手に湧きたいから湧いているだけの天然温泉の代用品にしかなれない悲しさ。

 

創作活動の頑張りどころも、人工温泉を作ることではなく、天然温泉を掘り当てることだという。自分の中にないものを一生懸命取り入れてみたところで、自分の中にあるもので勝負している人には敵わない。

温泉のように溢れ出る声が出せるようになりたい。