野望ガラクタ

物を捨て始めてから、刺激を受けるべくミニマリストと呼ばれている人たちの著書を何冊か読んでみたが、書いてある事は大体同じだったように思う。片付ける前に物をすてろとか、八割捨てられるとか、迷ったら捨てるべきとか、部屋がスッキリすると頭もスッキリ、考え方が変わる、行動力が増す、生き方が変わる、健康になる、浪費がなくなる、etc

趣味も年齢層も違うひとたちが、示し合わせたように同じことを言っているということが、捨て活効果の普遍性を証明しているように思う。実際物を捨て始めた今の自分が読むと、どの内容も腑に落ちる。

というか、読む前からすでに腑に落ちていたので、正直特に参考にはならなかった。これらは、これから捨て活をはじめたい人に、火をつけるための本なのだなと思った。

とはいえ心に残った言葉もあった。筆子さんというミニマリストブロガーの「野望ガラクタ」というフレーズはいいなと思った。より良き自分へ成長するために買ったものの、実際は押し入れの肥やしになっているものたちのことだ。

自分の家からも出てくるわ出てくるわ。いつか木工をはじめようと買ったきりだった彫刻刀セット。木材。手芸を始めるべく買った材料。学ぶはずだったロルフィングや整体、思考法、レシピ本。などなど。

個人的には、いろんなものの中で、手放すことに一番心理的抵抗があったのが、これら野望ガラクタだった。いらないと認めたら、「良き自分になるぞ!」という意志を裏切る事になってしまうように思えたのだ。

しかし、手放して一番開放感があったのもこれらだった。

いつかやるから取っておこうと思っていたが、無意識で常に「いつかやらなきゃ」というプレッシャーになっていた、ということに、手放してみて気づけた。そしていざ手放してみたら今のところ何一つ困っていない。ただただ、心がスッキリした。

 

、、といったことも、捨て活方面の人々がすでに散々言い尽くしてきたことだ。やってみると本当にそうだなーとわかる。しかし、やってみないとわからない。迷ってる人は、是非やってみて欲しい。