活元運動をはじめた その四

脱力ができると、相対的に、今まで気づかなかった力みが浮き彫りになる。
活元終わりで脱力を味わっていたら、どうも背中の緊張が気になる。触ってみたら、背骨の右側の筋肉が常に張っていることに気付いてハッとした。というのもかなり前から、身体の左右のバランスの悪さに漠然と悩まされていたのだ。座ってるといつの間に左を向いてる、あぐら組みにくい側がある、右向かないと高い声が出しにくい、ナドナド歪みの兆候は確かにあるのだが、原因特定や改善策などの具体的方法がわからず、何かが気持ち悪い、しかしそれが何かわからないし、それが本当はどれだけ気持ち悪いのかもわからない(何故なら既にその気持ち悪いが普通の状態となっているから)という、モヤモヤした日々を送っていた。

背骨右の緊張に気付いた時、ひょっとして今まで俺は、身体の中心を、背骨じゃなくて、その右側の筋肉に据えていたのではなかろうかという仮説が降りてきて、これだ!!と思った。目に見えて右向きにへそが曲がっている、鏡に映る自分の姿とも辻褄が合う。悩みは、解決への進むべき道が見つかった瞬間、希望に変わる。夢中になって、背骨の右側の張りを観察しはじめた。

続く