経験値を重ね続けると訪れる、それまでできなかったことが、パッとできるようになる瞬間。この現象を一言で説明すると、「できるとは、できないで浮き彫りになったものでしかない」ということだ。真っ白な紙にポツンポツン重ねていった点が、何かの像を結んだ瞬間。それがレベルアップの瞬間だ。
そもそも、今できない何かをやる時は、失敗は避けられないというより、できることは、失敗しかない。だって、既にできるなら、それは今できない何かではないわけで。
出来ないことに挑んで出来ないことに腹が立つのは、冷静に考えると滑稽だ。
ギターにしても、「このフレーズが弾けない！クソったれ〜！！」とか悔しがるより「このフレーズを弾こうとすると、何度やっても、見事、正確に、いつもこの場所で、指がつんのめる。この百発百中感凄いwww 」とか、出来ないことを面白がった方が、案外スルッとできる糸口がつかめたりする。
