鳩山メソッドの響く声の定義は、「さっきより響いている声」
言い方を変えればつまり「他人と比較しない」ということ。
これって、続けていく上で、ものすごく重要なことだと思う。
例えば逆に、響く声を「パバロッティみたいな声」と定義したとする。間違ってないとは思うけど、実際問題、どこまでいっても劣等感しか得られないと思う。
そんな劣等感でやりたいことをやらないでいるのは、とてももったいない。発声のレベルの高い低いはあるとしても、レベルが上がる喜びは、1から2に上がるのも、100から101に上がるのも、等しく至福の体験だからだ。
むしろレベル低い時の方が、レベルアップの回数も多いし、経験が少ないだけに喜びも大きく感じる。俺も、以前は行きつけの歌広場スタジオで「明日死ぬのかも」とか思うくらい一人興奮することがよくあった。
その実感があるだけに、多分誰かに迷惑かけるわけでもないこの純粋な喜びに、他人と比べることで水をさすのは、あまりにももったいないと思うのです。皆が、もっともっと、自分が上手い下手とか気にせず、好きなことを、各々、勝手に楽しむようになったら、世界はもっと楽しくなると思う。