わかっちゃいるけどやめられない=わかってないことがわかってない

経験上言えるのだが、永年の悪癖が消えたりするような、自分のライフスタイルに変化が訪れる時って、変化したその瞬間は気づかない。「そういえばこの頃、過食をしなくなったな」とか、あとになってふと振り返って、いつの間にか変わった自分に気付く。変化はいつも「そういえば」だ。

逆に、自己啓発本とか読んで「よし、今日から俺は生まれ変わった!もう過食はやめよう!」とかその場でその気になった時は、だいたい3日もすると元どおりだ。

これはつまり、本当の変化は、無意識に対して起こる、ということなのだ。ついやっちゃう行動は無意識が支配している。だから行動を変えるには無意識を変えなければいけない。しかし無意識が変わったことは意識できない。何故なら意識できないから無意識なのだから。


断食をして何が変わったかまだ言葉にできないんだけど、とりあえず目に見える変化としては、便が硬くなった。今までなら過食しても軟便で下して終わりだったのだが、先日ミックスナッツを一度に300グラムほど食べたら、ひどい便秘になって2日ほど苦しかった。

まぁそういう目に見える変化があるにしろないにしろ、五年以上「いつかやろう」と心の片隅でくすぶり続けていた「断食しよう」という思いをやっと実行に移せた、というスッキリ感が、とても大きい。結果がどうあれ、やりたいと思っていた事をやるということは、それだけでも価値がある。