ボイトレをすればするだけ声がよくなる、わけではない

ボイトレの上達の過程はドラクエと一緒だ。

コツコツ経験値を積んでいる間は声に大きな変化ない。

しかし、経験値が一定を超えると、いきなり、さっきまでの自分とは全く質の違う声を出せるようになっている自分に気づく。

レベルアップの瞬間だ。




「できる」とは「できない」で浮き彫りになったのもでしかない。

何が、どれだけ、どのように、と、「できない」の内容を出来る限り具体的にしていく作業=「できる」を浮き彫りにする、ということだ。



「経験値を積む」とは、言い方を変えると「自分は何ができないのか」を経験をすることだ。

自分のできなさ加減を知っていく作業なのだから、構造上、やればやるほど辛い。

でも、この構造がわかっていれば、辛さも客観視できる。

そういうものなんだと諦めて、自分のできなさ加減を他人事のように面白がれるようになったら、できるようになるのも時間の問題だ。


ボイトレをしていると、この理屈を、体で理解できる。