大事なところは目に見えない

ギターは、弦の振動をボディに響かせて、音色を奏でる。

同じように歌は、声帯の振動を体に響かせて、音色を奏でる。

弦自体の出せる音は微々たるものだし、強く弾けば切れちゃう。
より響かすためのキモは、いかにボディを響かすかだ。




ボイトレは、体の中の声が響くスポットを探す作業と言える。

やればやるほど、知ってるはずの自分の体の中から、知らなかった微細な響かせスポットが見つかる楽しさにひかれて、飽きずに今も続けている。




最近、後頭部や、喉の奥の方を、グーーっと後ろに拡張して、響かせ空間を作るような感覚が見つかった。

実際は体内の微妙な動きなので、多分外から見てもわからないと思う。

しかし本人として、下記イメージくらい拡張している感覚がある。



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この響くスポット拡張は、直接外からは見えない。
しかし間接的に目に見える動きとして、声を出す時に、口を大きく開けるようになった。

口を大きく開けようなんて意識してないんだけど、いかに響くスポットを拡張させるかを意識して声を出していると、その結果として口も大きく開けざるをえないのだ。


ここにきて不意に、長年謎だったアドバイス「口を大きく開けて歌いましょう」の意味がわかってスッキリした。
オペラ歌手が大きく口を開けて歌うのも、多分これなんだろうと推測する。