鳩山メソッドの実際その二 響く姿勢の見つけ方

まず声を出す。

出しながら左右に傾いてみて1番響く位置でストップする。

次は前後に傾いて1番響く位置を見つける。

最後に左右に捻れて、1番響く位置を見つける。

以上胴体にしろ首にしろアゴにしろ、やることはこの三つだ。

この時、1番響く姿勢を追求した末、やたらヘンテコで、普段と違う、カッコ悪い姿勢になるかもしれない。しかしそのヘンテコな姿勢で歌ってみる。それを俺は、響きで歌う、ではなく、響き「が」歌うと呼んでいる。

声を出す主体をいつもの自分ではなく響きにシフトチェンジしてみると、普段気づかなかった自分の身体の歪みに気付いたりして、結構面白い。例えば俺は口の左側を大きく開くと声がよく響くのだが、先日歯医者さんで、顎が左右ちょっとずれていると教えてもらって、妙に納得した。

どんなボイトレの本にも「口の左側を大きく開いて歌いましょう」なんて絶対書いていない。しかし、口の形とか姿勢とか、そーゆーハウツーは、全部、響きが教えてくれる。鳩山が鳩山の身体に教わる発声法、それが鳩山メソッドなのです。楽しいですよ。