大事な部分は目に見えない
口を開けようという意識自体が、力みになって、発声の障害になっている。
声を出している時点で、意識しなくても、口は開いている。
意識すべきは口を開ける事ではなく、喉を楽にさせたまま声を出す力を発動させる事。
そちらに意識をおけば、余計な力の抜けた口は、その時々、自動的に、一番いい大きさに、あく。
ピックを振り下ろそうという意識自体が、力みになって、ピッキングの障害になっている。
ギターを弾いている時点で、意識しなくても、ピックは、振り落ちる。
意識すべきはピックを振り下ろす事ではなく、落ちたピックをあげる事。
そちらに意識をおけば、余計な力の抜けたピックは、重力で、その時々、自動的に、一番いい分だけ、落ちる。
大事な部分は目に見えない。
それはハウツーというより、それ以前の意識の置き所、コツのようなものだ。
それさえわかれば、ハウツー(口の開け方とか)は自ずと導き出される。
このコツを見つけるたびに
「誰かに教えて欲しかった」
とか思うんだけど、それでも一人でやってるのは、見つけていく作業自体が好きなんだろうなー、と思う。