床屋へ行った

床屋が苦手だ。注文の仕方がわからない。
皆、メニューもないのにどうやって注文しているのだろうか?


そんな理由で避けてきたのだが、ボサボサも無視できなくなってきたので、意を決して床屋へ行くことにした。


そもそも「自分はどんな髪型になりたいか」がわからなければ、注文のしようがない。
そのことに今さらながら思い至り、床屋へ行く前に、鏡と向き合ってみた。
すると、自分の顔は大袈裟に描くとこんな形をしていることに気付いた。

そして、髪型失敗したと感じるのは、この、こめかみから上がすぼまる顔の形があからさまになってる時だ、と気づいた。



上記のような考えを理容師に伝えたところ、「こめかみから上の部分をあまり刈らない方向でいってみましょう」ということになった。

その結果がこれだ。

ひとまず狙いは成功した。しかし、もみあげで失敗した。



「もみあげはどうします?」ときかれたものの、そもそもどういう選択肢があるのかがわからない。

逆に「どうしましょうかね?」と聞き返したが、「切ることも切らないこともできる」と言われた。それくらいは俺でもわかっている。

考えてもらちがあかないので「切ること」を選んだ結果がこれだ。


切るといっても、こんな感じで、なんの脈絡もなく、ブツッとちょん切られるとは想像できなかった。
もみあげがなくなって寂しさを感じる自分がいた。失って初めて大切さを知った。
この失敗は次に活かしたい。