黒人並の腸腰筋を目指す

練習とは2倍の力で頑張ることではなく、半分の力でやる方法を見つけることを練習と定義して以来、いかに末端の細い筋肉ではなく、根っこの太い筋肉の力で動けるかが練習のテーマになっている。


そこで注目した筋肉が「腸腰筋」だ。

身体の根っこにある腸腰筋の巨大な力を使えれば、末端は力むことなく、楽々動かすことができる。

また腸腰筋は姿勢を司る筋肉でもある。
力まないで済む姿勢はいわば作業するための土台だ。土台がしっかり安定するほど、末端の作業も楽ちんになるのは道理である。


芸事スポーツ武道なんに限らず、この体の奥にある巨大な筋肉の力を使うことが、体を使って行うすべての表現のキモということだ。




ところで、黒人の腸腰筋は日本人の3倍の太さがあるらしい。

ネット情報なので真偽は謎ではあるが、黒人音楽に魅了されて音楽をはじめた自分にとって、この説はまさに希望の光だ。

黒人音楽の魅力の秘密が「黒人だから」では、今世は諦めるしかない。しかし、腸腰筋なら俺も持っている。


黒人音楽の魅力の秘密は腸腰筋にある!

そう勝手に決めつけて

「目指せ黒人並みの腸腰筋

を目標に掲げ、体を鍛えることにした。




しかし、いざ、やる気の出る熱い目標は設定できたのだが、果たして具体的に何を目指せばいいのか全然わからない。

そこで、とりあえず大好きな黒人音楽の動画を色々見ることにした。



そういう目線で改めて見ると、黒人ミュージシャンは、多芸な人が多いことに気付いた。

プリンスの多楽器演奏。JBのダンス。そもそもブルースをかっこよく感じたのも、一人で楽器も歌も両方やるところだった。
そういえばブルースマンは、前職がボクサーというケースも多かったことに思い当たる。

これらの例は、彼らが各ジャンルの専門技術(末端の動き)に長けていたというより、全ての末端の動きを統べ、全ての末端の動きの土台になる、根っこの力(腸腰筋)を使うことに長けていた証明になるのではないだろうか。

専門分野ごとの末端の動きを全て一からマスターするためには膨大な練習時間が必要だろう。そんな時間の余裕があったとも思えない。




スリムゲイラードの得意芸である手のひらをひっくり返してのピアノ演奏。改めて見ると、端的に、小手先の力でピアノを弾いているわけではないことを表しているように見えるのだ。

https://youtu.be/qphs31yLcZk
www.youtube.com