左鼻が通った雑感

7回目のセッション後の更衣室で、服を着るより早く、ヨガの片鼻呼吸法を試してみた。

今までは、左に息が通らず、息苦しくなり、どうしても長く続ける気が起こらなかった。

それが、楽々通る。いつまでも続けていられる。改めて左の開通を確実なものとして確認して、笑いが込み上げてきた。パンツ一枚で一人笑う怪しいおじさん。

 

ヨガの生態学によると鼻の穴の右と左にはそれぞれ意味があるとされている。

右の穴で呼吸をすると交感神経が働き、左の穴は副交感神経、という事になっているらしい。

片鼻呼吸法交互の穴で呼吸することで、興奮とリラックスのバランスがとれる。という理屈だ。

 

情報源は適当にググっただけなので信憑性は謎だが、このヨガの理論が正しいとするなら、俺は、子供の頃から今に至るまで、ずっと交感神経オンリーで生きてきた事になる。

実際、休むことが苦手という自覚がずっとある。辻褄があっている。

そして、これは想像でしかないが、無理矢理なんとか副交感神経スイッチを入れるために、バカ喰いなどの、極端にエネルギーを消費する行為に走ったのではなかろうか。

 

全然休めない。いつもウロウロしている。食べ過ぎが止まらない。それが性格や意志の弱さ問題なのではなく、ただ単に左の鼻の奥が1ミリ癒着している、という肉体の異常の問題だったとしたら。自分だけでなく、他人を見る見方も大きく変わってくる。

 

 

鼻が開通したら、何故か身体の連携も見違えた。先生が仙骨に働きかけると、背骨が連動して動く。「セッション前とは見違えるほど繋がっている」らしい。

家の帰ってヨガのアーサナを試したら、それが実感できた。練習したわけでもないのに、安定感が明らかに違う。

 

いくらヨガが上手になって片岡鶴太郎に近づいたところでしょうがない。一応歌手として、体が良くなったかどうかの判断基準は、より響く声が出せるようになったか否かだ。果たして、なった。次回以降そこら辺を書いていこうと思う。

最高にコスパの高い上達法は、演奏の練習するより先に、楽器自体を、弾きやすく、よく鳴る状態にメンテナンスすること。マジでほんとこれです。