その後の探求により…

背骨左の無意識スポット、探るうちにどんどん下りてゆき、腰椎〜仙骨の左側に行き着いた。
どうも長い間、この場所が忘れられていたらしい。というのもここに意識が届くと、今まで動いた記憶がなかった身体の中の骨や内蔵がもぞもぞ動き出したり、右曲がりだったヘソがその場で中央に移動しはじめたり、苦手だった左足で立つことの安定感がますナド、今まで気になっていた俺の体の癖とピッタリ辻褄が合うのだ。


引き続き、なるたけここに意識置く生活を送っている。
夜、椅子に座りながらここを意識してたら、いきなり腰がとろ〜りとなるような快感が全身に溢れてきた。こりゃたまらんと読んでた本も脇に置き、快感が一番強まる姿勢を探し、しばらく腰をねじった妙な格好のまま、よだれたらさんばかりの恍惚の表情を浮かべるおじさん、これが街だったら職務質問必至である。身体の意識の置きどころを一つ見つけると、毎日がそのまま冒険になる。