肩甲骨で弾く

身体の感覚で特に大事にしているのは、肩甲骨が動いている事。

 

肩甲骨は腕の中で、方向も角度も、一番自在に動かせるパーツだ。関節と違って、肋骨の上に乗っかっているだけなので、360度、あらゆる方向に、自在に、ダイナミックに、微細に、動かすことができる。

 

もし肘が固まっちゃったとしたら、ピアノ弾くのは、ものすごく大変になる。

 

肘は目に見えるので、想像しやすいと思う。

しかし肩甲骨が固まっちゃったとしたらどうだろう?

目に見えないので想像しづらいかもしれないが、一方行にしか曲がらない肘が動かないだけでこの弾きづらさだ。

360度自在に動くはずの肩甲骨が動かない事のデメリットを想像して欲しい。

 

 

逆に言えば、肩甲骨が動けば、どれだけ簡単にピアノを弾けるか、ということだ。

 

 

という「肩甲骨で弾く」仮説を実証すべく、ピアノの前に座っている。

ピアノ教本を数冊読んだけど、自分が感じる重要性に反して、肩甲骨の事書いてる本ってあまり見ない。

 

なのでこの仮説が正しいかはわからないが、間違っていてもいい。何故なら、検証する作業自体が楽しいから。この楽しさが自己流の醍醐味だ。