尻を上げる

四股の間に間に深く腰を下ろす方式は、とても疲れるので筋トレとしてたまにやることにして、デイリー四股は、体の中の力の道筋に意識を集中する目的でフォーム優先にした。


四股を踏んでいると伝統の型の威力を感じる。
体の変化って大体は長期間で感じるものだけど、四股は、回数重ねていると、1日のうちに変化を感じることがある。


脚を上げた後、軸足の、お尻の下の方を伸ばす感覚に気づいた。ここをグッと伸ばすことで下半身と背中が連動して、「ハッケヨイ残った」でいうところの、「残る」ことができる。


これができると、相撲に強くなるという効果の他に、端的にお尻を上げる運動なので、プリケツになれるという美容効果が期待できる。
尻をあげると連動して上半身もスッと伸びてかっこいい姿勢になる。気分もいい。



四股で何か感覚を掴んだら、それをスタジオに持ち込み声を出してみる。
尻をあげると、今まで以上に胴体の力で声を出せるようになった。

腰の力で口の奥をパカッと開くようなイメージで声を出していたのだが、お尻を立てると、腰〜背中〜口の奥までがよりダイレクトに繋がる。つまり体が、より統一体として働いてくれる。

胴体の力で声が出せるようになると、それだけ、のどの力を使わないで済む。長年喉の力で声を出していたので、喉に力を入れずに声が体に響くのって、なんだか自分が自分じゃないような不思議な感覚だ。そしてその感覚は気持ちいい。